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「姿勢矯正」というと、まず思い浮かべることは 「背筋をまっすぐ伸ばすこと」でしょう。
しかし、現在の日常生活において、背筋を伸ばしていることは困難です。 その要因をざっとあげてみると・・・
・パソコンの普及によるデスクワークの増加 ・携帯電話、ゲーム機などの普及により、頭を下に向ける時間が長くなっている ・社会の高齢化にともなう介護労働(背中を丸める機会が多い)の増加 ・運動不足による背筋・腹筋などの筋肉の弱体化
管理人も一部ですが当てはまりますし、このページをご覧になっている方も、 少なからず当てはまることと思います。
こうした生活状況の変化もあり、 姿勢矯正は、一部の人を対象としたものではなく、 広く一般的に認知され、取り組むべきものとなってきています。
現在の日本における「姿勢矯正」は、「ウォンツ(願望)」的な側面が強くなっています。 きれいな姿勢を保つことによるスタイルアップ実現、モデル体型への憧れ・・・ これらは、その最たるものと言えるでしょう。
しかし、もともとは「ニーズ(必要性)」が出発点でした。 農耕国であった日本では、腰をかがめて行う作業が多く、 「腰痛・猫背予防」の潜在的需要が高かったのです。 「コルセット」が出現してからは、治療や農作業で使われるようになり これが姿勢矯正グッズの原点となったと言えるでしょう。
最近では、姿勢矯正は「ウォンツ」と「ニーズ」の両側面を満たすものへと 変化してきています。
「骨盤ダイエット」は、その代表格で、 このダイエットでは、骨盤ベルトやスパッツで「歪んだ骨盤の位置を矯正(ニーズ)」、 同時に、内臓の働きを良くすることで「ダイエット(ウォンツ)」につなげていきます。
このように、矯正の対象とする部位が「背筋」のみならず、 「腰部」、「骨盤」、「脚」というように、細かく分かれてきているのも、現代の特徴です。 「姿勢矯正」も、時代とともに変化・発展しているということですね。
もちろん、姿勢矯正は「物」に頼るだけでは達成できません。 生活習慣の見直し、きれいな姿勢を保とうとする意識づけ、 適度な運動・フィットネスなどによる筋力の増加、などが必要となってきます。
「モデル」が一つの職業となることからも分かるように、 姿勢・体型の維持は簡単な作業ではありません。 しかし、達成すれば健康面・精神面で多くのメリットがあります。 できることから始めて、活き活きとした生活を送りましょう! |