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「フィットネス」という言葉、今では当たり前のように使われていますが、 日本で普及するようになったのは、いつ頃からでしょうか?
一つの契機は、1964年に開催された「東京オリンピック」。 日本人が「スポーツ」に目を向けるようになった大きなきっかけで、 翌年には日本で初めての「スイミングクラブ」ができました。
そして、1969年に「セントラルスポーツクラブ」(1号店は1976年のスイミングクラブ)、 1972年には「Do Sports 晴海」が起業し、 これらがフィットネスクラブの前身となりました。 最初は「スイミングクラブ」が出発地点だったのです。
その後、ジョギング、ジャズダンス、テニス、エアロビクスという流れでブームが起こり、 1983年、日本で初めて「フィットネス」の名をつけたクラブ、 セントラルスポーツ「ウィルセントラルフィットネスクラブ新橋」が現れ、 これがフィットネスという言葉の普及に大きな貢献を果たしました。
現在、フィットネスというと、「ジム」に行くのが普通です。
体育館付きの施設など、無料のところでは、 体力測定の後、自分に合った運動量がコンピューター算出されます。 その後、トレーナーにフィットネスマシーンの初期指導を受けて、 あとは自分で取り組んでいくのが一般的です。
管理人は、この方法で取り組んでいます。 自治体によってサービスは違うので、一概には言えませんが、 最低限、危険防止のためのトレーナーはついていますし、 機器に関することだけでなく、筋力強化などについても、 質問すれば丁寧に答えてくれます。
有料のトレーニングジムでも基本的には同じですが、 トレーナーがマンツーマンに近い形で指導してくれますし、 プログラムも、コンピューターだけでなく、トレーナーの手が入り、 見直しも綿密に行われます。 人によって目指すレベルも違うので、それを反映させたプログラムが組まれます。
利点としては・・・ ・有料ということもあり、モチベーションが保ちやすい(やめたらもったいないので) ・トレーナーも目標達成に向けて激励してくれる ・コース分けがされており、自分の目的に合ったトレーニングを効率的に実施できる ・トレーナーの指示で、必要な運動量を的確に把握でき、無駄がない
問題点は、ずばり有料であるということ。 やる気が続いても、金が続かないという事態が起こります。 また、無料でも有料でも共通ですが、通う時間がない方は、どうにもなりません。
そこで、最近では「自宅でフィットネス」というのが流行っています。 元祖は「ぶらさがり健康器」でしょう。 鉄棒にぶら下がることで、背筋を伸ばし、腕力・腹筋をつける効果があります。 懸垂ができる方なら、全身の筋力強化を行うこともできます。
そして、ルームランナー、ロデオボーイ、ステッパー、室内用エアロバイクなど、 創意工夫が凝らされたフィットネス用品が販売されるようになります。
さらに「ビリーズブートキャンプ」に代表されるフィットネスDVDなど、 映像を利用したものも登場し、自宅でもフィットネスができる時代になりました。
こうした自宅でのフィットネスの利点は、ジムに通う時間がなくてもできることです。 一方で、相当の高いモチベーションがないと続けられないのが難点です。 買ったはいいけど埃をかぶっている、という方も少なからずいると思います。
こうした状況を打破するためには、 家族と一緒にやる、ダイエットやフィットネスのブログに参加するなどして、 孤立状況をつくらないようにするのが、続けるコツです。 |